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Life After Doomsday

陰鬱な音楽を好む管理人が陰鬱な音楽を紹介します

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Cathedral "Endtyme"



イギリスのドゥーム・メタル・バンドの6THアルバム。

Cathedralは1STアルバムでは劇的なヘヴィネスでドゥーム・メタルの始祖として名を馳せながら、その後はストーナー・ロック的なキャッチーさを感じさせるアプローチに終始していた。
が、リー・ドリアン(Vo)自身が「ジャンルの始祖であるのに最もヘヴィでないことに違和感を覚えた」といい、そのためかこの6THでは、ドゥーム界御用達のプロデューサーであるビリー・アンダーソンの下、再び1STの路線へと回帰。
結果として、汚さ、陰鬱さ、音からにじみ出る圧力に満ちた長尺な楽曲群に、これまでのアルバムで重ねてきたグルーヴが加わったため、とてつもないヘヴィネスに満ちている。

すべての曲が名曲級であり、後発組には負けぬとばかりの気概に溢れている。
1STと合わせて、ドゥームとは何かを語るに足る名盤である。

【おすすめの一曲】
♯9 "Templar's Arise! (The Return)"
13分を越える、深い抒情性に満ちた名曲。積み重ねられるプレッシャーが耳に心地よい。
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Cathedral "Caravan Beyond Redemption"



イギリスのドゥーム・メタル・バンドの5THアルバム。

Arch Enemyのマスタリングを手掛け名を上げたアンディ・スニープによるプロデュースであり、そのためか音の抜けが異常に良い。
ずぶずぶとした雰囲気はなくなり、クリアな音の下でヘヴィなグルーヴ、ダウナー感覚、プログレチックな曲展開がバランスよく配合されている。アンダーグラウンドな音からはかなり距離を置いている。

SF好みの反映された歌詞や、多彩な曲調の中に光るJimi Hendrixっぽさなど、バンドメンバーの趣味が今まで以上に無節操に顔を出している。
英国らしい湿り気は失われていないものの、今までとはどことなく色気の違う作品と言えよう。

集大成的な内容ながら散漫な印象はない。
リード・トラックだけがやたらと有名だが、他の曲の方が出来がよいのは念頭に置いておくべきだ。

【おすすめの一曲】
#6 "Earth Messiah"
これでもかとばかりにうねる。良質なグルーヴに酔いしれたい。

Cathedral "Statik Majik"



イギリスのドゥーム・メタル・バンドのミニ・アルバム二枚を一つにまとめたアルバム。リード・トラックとして2ND収録の"Midnight Mountain"が、ボーナス・トラックとしてライヴ音源が加えられている。

ミニ・アルバムの音源は、アルバム未収録曲。最初期の圧殺されるかのような沈鬱な雰囲気から、かっちりとした重量感を見せるようになる2ND以降のスタイルへと変化する時期のものだ。ツイン・ギターを生かした曲から、22分の大作まで幅広く、バンドの懐の深さを感じさせる。
初期の重要なライヴ・ナンバーなどもあり、資料的価値は高い。

ライヴ音源はクラブチッタで行われた日本公演のもので、録音状態は良い。だが演奏はお世辞にも上手いとは言い難いので、過大な期待は禁物だ。

アルバム未収録曲の出来が良いので、ファンなら購入しても損はないだろう。
99年の再発版にはライヴ音源がない代わりに、名曲"Soul Sacrifice"が追加されている。

【おすすめの一曲】
#3 "Cosmic Funeral"
キーボードも使った幻想的で旋律の美しい逸品。

Cathedral "The Ethereal Mirror"



イギリスのドゥーム・メタル・バンドの2NDアルバム。マーク・グリフィス(Bs)が脱退し、ギャリー・ジェニングス(Gt)がBsを兼任した。

本作は、ヘヴィネス満載の黴臭いプロダクションという共通項を持つが、1ST「Forest Of Equilibrium」とは大幅に違う音像を提示している。
1STの路線を受け継ぐ呪術的な雰囲気の曲もあるが、それよりも目立つのが、「ロック」的な躍動感に溢れた曲の数々だ。音圧・ノリ感を増したそれらの曲は、プロダクションとのミスマッチが独特の気配を醸し出し、キャッチーですらある。
牛歩進行、長尺さを捨てコンパクトになったものの、その分格段にメジャーな音だ。多彩なリフ展開も見逃せない。

後にストーナー・ロック/メタルと呼ばれる音の原型になった秀逸な一品。
Voの独特ささえ許容できれば、この手のジャンルの入門として最適だ。

【おすすめの一曲】
#2 "Ride"
ヘヴィネスと聴きやすさとが適度に混ざり合っている。シャッフル・ビートのノリノリな感じが◎。

Cathedral "Forest Of Equilibrium"



イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1ST。メタル界に大きな衝撃を与えた実験作であり、代表作として知られる。

黴臭いVo、ズブズブと沈むようなギターのヘヴィネス、牛歩進行、曲の長尺さを特徴とする。
デス・メタルに近い音づくりではあるが、外向的な暴力衝動が支配するデス・メタルと違って、内省的で沈鬱な雰囲気に重きを置いたこのスタイルは、後に「ドゥーム・メタル」として知られるジャンルの原点となった。実験性を感じさせる名曲たちが、アートワークに採用されたデイヴ・パチェットの絵画そのままの世界を展開する。

どの曲もそれぞれにさらなる特徴があり、時代にない音を提示した、エポック・メイキングな名盤。
後に現れるキャッチーさはないが、ドゥームとは何かを教えてくれる。

【おすすめの一曲】
#1 "Picture Of Beauty And Innocence (Intro) - Comiserating The Celebration"
アコギとフルートによるイントロから、不安を掻き立てられるメイン・リフへの転換が衝撃的。

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