
イギリスのドゥーム・メタルの始祖が1990年に録音し、94年に発売されたデモ音源集に、ライヴ音源を加えて再度リリースされたアルバム。
アルバム前半はPentagramのカバーや未発表曲、1ST収録曲からなるデモ音源で、Napalm Deathを脱退したばかりのリー・ドリアン(Vo)の重苦しいデス声が、深く押し付けられているかのようなスローテンポのリフに絡み付いている。この時点で曲の雰囲気作りはかなりの域に達しており、暗く絶望的な雰囲気を醸し出す。中にはアルバム音源よりもさらに遅いものも存在する。
アルバム後半のライヴ音源は、91年のオランダ公演を収録したもの。ほぼ音源どおりにのっそりと進行しているが、まさにアングラといった感じで、録音状態も演奏力もあまりよろしくない。こちらはオマケ程度に考えて、デモ音源を楽しむのが正解のようである。
マニア向けアイテムなので、Cathedral初体験にはこれでなく1STや2NDを買おう。
【おすすめの一曲】
#4 "March!"
無言でうなだれる兵士たちの軍靴の音が聴こえてきそうなインストゥルメンタル。
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