
イギリスのドゥーム・メタル・バンドの2NDアルバム。マーク・グリフィス(Bs)が脱退し、ギャリー・ジェニングス(Gt)がBsを兼任した。
本作は、ヘヴィネス満載の黴臭いプロダクションという共通項を持つが、1ST「Forest Of Equilibrium」とは大幅に違う音像を提示している。
1STの路線を受け継ぐ呪術的な雰囲気の曲もあるが、それよりも目立つのが、「ロック」的な躍動感に溢れた曲の数々だ。音圧・ノリ感を増したそれらの曲は、プロダクションとのミスマッチが独特の気配を醸し出し、キャッチーですらある。
牛歩進行、長尺さを捨てコンパクトになったものの、その分格段にメジャーな音だ。多彩なリフ展開も見逃せない。
後にストーナー・ロック/メタルと呼ばれる音の原型になった秀逸な一品。
Voの独特ささえ許容できれば、この手のジャンルの入門として最適だ。
【おすすめの一曲】
#2 "Ride"
ヘヴィネスと聴きやすさとが適度に混ざり合っている。シャッフル・ビートのノリノリな感じが◎。
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