
イギリスのドゥーム・メタル・バンドの5THアルバム。
Arch Enemyのマスタリングを手掛け名を上げたアンディ・スニープによるプロデュースであり、そのためか音の抜けが異常に良い。
ずぶずぶとした雰囲気はなくなり、クリアな音の下でヘヴィなグルーヴ、ダウナー感覚、プログレチックな曲展開がバランスよく配合されている。アンダーグラウンドな音からはかなり距離を置いている。
SF好みの反映された歌詞や、多彩な曲調の中に光るJimi Hendrixっぽさなど、バンドメンバーの趣味が今まで以上に無節操に顔を出している。
英国らしい湿り気は失われていないものの、今までとはどことなく色気の違う作品と言えよう。
集大成的な内容ながら散漫な印象はない。
リード・トラックだけがやたらと有名だが、他の曲の方が出来がよいのは念頭に置いておくべきだ。
【おすすめの一曲】
#6 "Earth Messiah"
これでもかとばかりにうねる。良質なグルーヴに酔いしれたい。
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