
ドイツのゴシック・メタル・バンドの2NDアルバム。
なぜか日本にはメロデスとして紹介されていたが、聴くとその理由が何となく分かる。ゴシック・メタルと呼ぶには何ともメロディが明るいのだ。
曲によっては言い方は悪いが「上を向いて歩こう」的なポジティブさすら感じさせ、Pradise LostやAnathemaのような内省的なところがまるでない。
さらに随所にはさまれる女性ボーカルはとげとげしい歌い方だし、メインの男性ボーカルのだみ声がかった歌い方もどこかカラッとしている。要するに雰囲気が「らしくない」わけだ。
「ゴシック・メタルの超名盤」との巷の評価に釣り合った内容かどうかは疑わしいところ。
後のアルバムの内容を考えると、躁鬱状態の「躁」にあたる作品、という見方がいいのかもしれない。
【おすすめの一曲】
#2 "Fall Whatever Falls"
少し暗い。メタリックな疾走感を持つ佳曲。
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