
イギリスのドゥーム・メタル・バンドの1ST。メタル界に大きな衝撃を与えた実験作であり、代表作として知られる。
黴臭いVo、ズブズブと沈むようなギターのヘヴィネス、牛歩進行、曲の長尺さを特徴とする。
デス・メタルに近い音づくりではあるが、外向的な暴力衝動が支配するデス・メタルと違って、内省的で沈鬱な雰囲気に重きを置いたこのスタイルは、後に「ドゥーム・メタル」として知られるジャンルの原点となった。実験性を感じさせる名曲たちが、アートワークに採用されたデイヴ・パチェットの絵画そのままの世界を展開する。
どの曲もそれぞれにさらなる特徴があり、時代にない音を提示した、エポック・メイキングな名盤。
後に現れるキャッチーさはないが、ドゥームとは何かを教えてくれる。
【おすすめの一曲】
#1 "Picture Of Beauty And Innocence (Intro) - Comiserating The Celebration"
アコギとフルートによるイントロから、不安を掻き立てられるメイン・リフへの転換が衝撃的。