
ドイツのフューネラル・ドゥーム・メタル・バンドの2NDアルバム。ステファン・アドルフ(Vo、Bs)が脱退し、代わりにステファン・ワンダーノース(Bs)が加入した。
前作同様メロディックで豊かな展開を見せるが、クリーンボーカルのパートが増え、ギターの奏でるメロディアスなフレーズもいくぶん深みを増した。
そのため、より雄大な雰囲気をかもし出している。アプローチがゴシック・メタル風になってきたとも言う。代わりと言ってはなんだが前作の深海を思わせる圧殺感覚が減退し、全体的にゆったり気味の演奏だ。
ディープなデス声と朴訥なクリーンの対照、ツイン・バス・ドラムの積極的な使用が印象深い。
全体的に哀愁が漂うのは、前作で死んだとおぼしきエイハブ船長の葬送をイメージしているのだろか。
本作は前作にもましてさらに聴きやすい分、やはりフューネラル・ドゥーム初心者にオススメの強力な一枚といえるだろう。
メロディが追えれば葬式ドゥームも聴ける、そんな人におすすめだ。
【おすすめの一曲】
♯6 "Gnawing Bones (Conffin's Lost)"
ゴシカルなメロディでゆったりと。荘厳さもちょくちょく顔を出す。ツーバスの高速連打あり。